上下の前歯が数ミリ〜十数ミリ離れて接触しない方に使用します。舌のポジションが正常のポジションになると、上下の前歯が近づいてきて接触するようになります。奥歯の負担を少なくする装置です。

歯並びには正常咬合以外に『開咬』と言って前歯のみが離れて前歯で食べ物を噛めない状態があり、この『開咬』は舌癖によって起きると言われています。舌は自然な状態ではどこにもぶつからず上方で宙に浮いています。これを『舌の安静位』と言います。しかし幼いころに指しゃぶりやおしゃぶりの経験などがあると前歯の上下に隙間が空いてしまい唾を飲んだり食べ物を飲み込んだりする際に口腔内を陰圧にする為、その都度舌を前方に出し、それが常態化すると上下の前歯が接触しないままになってしまいます。大人の歯は28本ありますが、開咬の方は奥歯の4本〜8本位しか接触しません。そのため奥歯がダメージを受けると冷たいものにしみたり、顎が痛くなったり、肩こり、頭痛が生じたりします。

費用は2万円で装着後のメインテナンスは特にありません。

舌のポジションを正しい位置に習慣づけるための装置で主に就寝時に使用していただきます。